製品の特長
ギアなどの機械部品には鉄系が多く使われます。機械部品は丈夫さに加えて、粘りも必要になるため、鉄に加えて ニッケルを少量配合したり、潤滑剤の役割をするモリブデン系の素材を加えて組成することもあります。
ただし軸受と違って機械部品は、内部のポーラス(孔)がない方が強度が増し錆にも強くなるため、密度の高い組成が求められます。
そのため、焼結時の温度も軸受とはまったく違ってきます。粉末冶金においては、そのあたりの〝火加減〟が、製造工程におけるもっとも重要なノウハウになっています。
製品の用途
使用頻度が高く耐久性が求められる、複写機などの事務機に多く使われています。
写真は、顕微鏡のレンズを上下されるエレベーター用のギアと試験管洗浄機などに使われている部品です。