製品の特長
鉄と黄銅(真鍮)という性質の違う材料を混合して作ります。鉄は、耐摩耗性に優れて丈夫な金属ですが、モーターシャフトとの「なじみ性」に欠けます。両者が同じような硬さだと摩擦係数が高まって、軸受としての機能を果たさなくなってしまいます。
その点、黄銅系は耐摩耗性は鉄より弱いのですが「なじみ性」は高くなります。なじみ性と耐久性という、そんな両者の〝いいとこ取り〟をしたのが、鉄・黄銅系の軸受です。
製品の用途
今では、ショーライトの軸受生産の約75%を占めるようになった、オールマイティな製品です。写真の大きなものは足もみ機のモーター、小さいものは光ディスクドライブのピックアップ部に使われているものです。
そのほかに、エアコン、自動車のパワーウインドウ、携帯電話のバイブレーター部などに使われるなど、多種多様な製品の内部で活躍しています。コスト的にも優れ、銅系に比べて2分の1の原材料費で製造することができます。